お店について

- ラパンノワール くろうさぎ
- ラパンノワール くろうさぎ
奄美生まれ、秩父育ちのパン屋です。 すべて国産小麦と自家培養の天然酵母を使用、ドライフルーツとナッツはすべてオーガニックです。そのほかの素材もできる限りオーガニックや自然栽培のものを使っています。パンに合わせて、レーズン酵母、ライサワー、全粒サワー、酒種(麹の酵母)を使い分けています。心がけているのは小麦の香ばしさを引き出すパン作り。卵、乳製品、砂糖不使用のハードなパンから、酒種あんぱんやクリームパンなどの菓子パンまで、いろいろな種類のパンを提供させて頂いています。安心は美味しい!にこだわっています。 ラパンノワールはフランス語でくろうさぎのこと。 でも、秩父にはくろうさぎはいません。どうしてお店の名前にフランス語と日本語でくろうさぎという名前をつけたのかというと… 連れあいと二人で、自然食品店向けの卸しと個人向け通販だけの小さなパン工房を始めたのは1991年のことでした。それは秩父ではなく、鹿児島と沖縄のちょうど真ん中くらいにある、奄美大島の海辺の小さな村でした。二人とも生れたところではないのですが、縁あってそこが気に入りずっと暮らしていたのです。もともと自家用にパンを焼いていましたが、ここでできるパン屋を開こうと思い立ち、あちらこちらの天然酵母のパン屋さんを見学させてもらった後、スタートしました。 当時は台風で船が止まって荷物を出荷できなかったり、夏は閑なので、地元の人たちと漁をしたりと、今から思えば、それはそれはのどかなパン屋でした。 ところで、なぜ『くろうさぎ』なのか。 奄美大島には、特別天然記念物のアマミノクロウサギというとても珍しいうさぎが住んでいます。この住人から名前を頂き、「天然酵母パン&クッキーくろうさぎ」という名前で営業開始。ハード系のパンとクッキーやパウンドケーキといった焼菓子を作っていました。 奄美大島で4年間パン屋を続けたあと、一時休業。その後、東京・青山アンデルセンで3年半。これまで作っていたパンとは違うたくさんの種類のパンを勉強しました。平行して、仕事が終わった後、夜間の製菓学校へ2年間通いました。パンのことをもっと幅広く知り、しっかりした技術に裏付されたうえで、本当に“自分の作りたいパン”を作り、それをお客様に食べて頂きたいと思ったのです。